2007年12月アーカイブ

日本百名居酒屋紀行 髭コラム
第七回 あんぽん・味百仙

「太田和彦の日本百名居酒屋」を担当している旅チャンネル、居酒屋のオヤジこと小川洋一が番組の裏話や居酒屋巡りをしている中で思ったことなどをコラムとして書き綴ります。

●札幌一人旅
 今回は札幌。何回札幌に来ているだろう?番組だけでも6回は来ているので、少なくとも14~5回は来ているだろう。その内の何度かは冬だが、やはり冬が良い。一度初夏に来たことがあったが、魚は少ないし、トウモロコシはまだ新物が出ないしと、誠に寂しい思いをしたことがある。今回は、秋。食べ物が美味しくなる時期だし、燗酒も恋しくなる時期だ。まず向かったのは、藻岩山展望台。羊が丘やテレビ塔には登ったことがあるが、藻岩山は始めて。さすがに標高が高く札幌市内が一望だ。そして、ここに来た理由のもうひとつは「福来軒」に寄ること。藻岩山近くにある、以前別の番組で来たことのあるラーメン店だ。昔のサッポロ味噌ラーメンと言われているらしいのだが、私にはこれこそ味噌ラーメンと思えるほど美味しい。ちょっと辛めの味噌でモヤシをさっと炒め、濃厚なスープと共に茹でた麺の上にかける。寒い日にこのラーメンをすするとすぐに暖かくなる。そんなラーメンなのだ。それにしても、こんな中心部から離れたところに、お世辞にも綺麗とは言えない(半分倒れそうな)店が良く残ったものだ。まあそう言う私もわざわざここまでラーメンを食べに来たのだが。
 さあ居酒屋だ。今回も2軒の店は決まっており、変わらずに営業しているかどうか確認しに来たようなもの。まずは、札幌駅北口の「味百仙」。何の変哲も無い雑居ビルの地下一階に素晴らしい店がある。日本酒は全国から新進気鋭のいい酒を集め、肴は地元北海道の活きの良い魚だけを扱う。ここのご主人は、大阪「ながほり」のご主人と知り合いらしいが、良い店は良い店を知っていると言う良い例だ。以前この店で、某有名料理雑誌の日本酒特集で取り上げられた「御湖鶴」を飲んだことがあり、感激したことを思い出した。「御湖鶴」は長野県諏訪の酒で、その雑誌に取り上げられる前は誰も見向きもしなかったような酒だ。そんな日本酒をいち早く置くところも札幌一の日本酒揃えと評される点だろう。そして、もう一つ番組との縁を感じる事がある。それは、「浮月盃」「江戸徳利盃揃え」「百名盃」を作ってもらった東京青山の器の店「大文字」の器を多く揃えているのだ。年に一回、大文字の社長が遊びに来るそうで、それが縁で、わざわざ青山から取り寄せているのだろう。(番組の中で大文字の名前がご主人から出たのは、そんな理由からです。事情を知らない方には何のことだか分かりませんよね。申し訳ありません。)
 もう一軒はすすきのの「あんぽん」。もう、オリジナルの全国居酒屋紀行で取材したのだから、8年前だ。懐かしい。何も変わっていない店内だが、女将さんが不在だ。心配になって聞くと、「最近ちょっとした自動車事故を起こして、今日は休んでます。」とのこと。だが、たいした怪我ではないのですぐに復帰するだろうと聞いて安心した。しかし、もう随分なお年なのだが、自分で車を運転して、仕入れに行っていると聞いてまたびっくり。さすがに永年良い店を維持してきた女将さんだ。気構えが違う。でも、あまり無理しないでくださいね、と心の中でつぶやいた。

●忘年会シーズン
 私は、こんな仕事をしているせいもあるが、一人で居酒屋に入るのが好きだ。太田さんの台詞ではないが、居酒屋は一人でボーっとして、酒と肴を楽しむところ。そして、ご主人や女将さん、そして、常連のお客さんとの会話を楽しむところ。と思っているのだが、どうも年の暮れのこの季節はそんなことは許されないようだ。先日、某有名(隠れた)老舗の居酒屋にお邪魔したのだが、開店と同時に殆ど満席。それも10名の団体をはじめ、2~4名のグループばかり(とは言っても、25名ぐらいしか入れない店ですが)。一人客は、私ともう一人がカウンターの端っこに二人だけ。いつもは、一人客ばかりがカウンターに並び、テーブルや小上がりもせいぜい二人客なのだが。まあ、私も忘年会は好きだし、よく参加するが、この店で団体は無いだろう。店のほうとしては、いつも来ていただけるお客さんに駄目ですとは言えまい。そこを、他の客さんに気を使って、この店では忘年会は止めようと思うのが、常連客ではないのか?忘年会用の大きな店なら、他に沢山あるだろうに。さらに、その後、若い女性を二人連れてきた中年男性がまた気の使えない輩だった。「わー!可愛いお店!隠れ家みたい!○○さんの隠れ家なの?私の隠れ家にしても良い?!」と奇声を上げる女性を諭すでもなく、「ここは、俺の隠れ家なんだから、勝手に来ちゃダメ!俺と一緒ならいいよ~!」と若い女性と一緒に奇声を上げている。本当の隠れ家に若い女を連れてくる馬鹿がいるか!と苦虫を潰したのは私だけではないだろう。

豚の丸焼き.JPGなんと豚の丸焼きです。

那覇から直送してもらったそうです。

北京ダックのように皮がとても美味しい。

新年のお祝いに皆さんも一匹注文されてはいかがですか?

それはさておき、本日27日夜9時から日本百名居酒屋

#7札幌「あんぽん・味百仙」編です。

冬の北海道は良いですね。

(髭コラムも今週中にはアップしたいと思います)

来年早々、百名盃の追加発売ができそうです。

正式には番組終わりの告知か、

旅チャンネルのホームページをご覧ください。

 

オスカーピーターソンが亡くなりました。
居酒屋紀行シリーズから数多くBGMとして使わせていただいた、最高峰のピアニストと
言って良い、誠に惜しい方を失いました。
思えば、全国居酒屋紀行第一回鹿児島編でピーターソンのMOTEN SWINGを使わせて
頂いて以来大変お世話になりました。
続いて第二回熊本編ではC JAM BLUESと、ピーターソンの曲であるWHEATLANDを
小曽根真の演奏で使いました。
あのころは、私が個人的に所有していたアナログのレコードで選曲していましたから
本当に懐かしいです。
今日は、どこぞのジャズバーで追悼の一杯となるでしょう。

この悲報を昨日聞いていたら。
実は、昨日もジャズバーにいました。
クリスマスイブなのに忘年会に出席。食べ物も酒も大変美味しく、満足したのですが、
ちょっと、集まった人間の年代が私より一回りほど若かったので、早々に退散。
ジャズバーで一人、木住野佳子をリクエストしてじっくり聞きました。(客もいなかったので)
オスカーピーターソンをリクエストしたかったな。

テイクテン.JPG

テイクテン

昨日、ちょっと横浜野毛へ行ってきました。

写真は(始めて画像をアップできました!)

日本百名居酒屋のテーマである「テイクテン」の

なんと日本版シングルレコードです。

野毛のパパジョンでこれをかけて頂きました。

涙ものです。

以前浦和のジャズバーでテイクファイブのシングルも

聞かせていただいたことがあります。そのときも感動!

こんなレコードが実在することも知らなかった私は、

恥ずかしい~!

こんな凄いものをコレクションしていたパパジョンのパパ(今は自宅療養中)は凄い!

前に訪ねた時は、一晩中「サマータイム」をかけてくれた(なんと、森進一のサマータイムもありました)

事もありましたっけ。昨晩は、息子さんが「テイクファイブ」ばかり、10曲ほどかけてくれました。

いや~、パパジョンって本当に良い店ですね。

今まで、髭コラムとして、書いてきたものは別のページに保管されていたが、
今回からは、このブログに直接書き込むことにします。
よろしくお願いいたします。

「大分と熊本」
今回訪ねたのは、大分県大分市と熊本県。実は熊本県は熊本市にしようか天草市にしようか迷っていた。
大分市は、居酒屋紀行シリーズの本当の初期に行った「こつこつ庵」。これは揺るぎの無い百軒の候補の一つ。
もう8年ぶりに訪れたが、何も変わらない。壁一面にコレクションされた焼酎はもはや文化財と言って良い。
ホーロー看板も色あせることなく健在だ。ご主人の顔をモチーフにした携帯ストラップが新作でユーモラスだ。
(今私の携帯に付いている。)
しかし、近くのバー「房」はご主人が他界されたため閉店。残念だ。
もう一箇所の熊本は、これも居酒屋紀行シリーズの初期にお邪魔した熊本市の「瓢六」か、最近お邪魔した
天草の「入福」か、迷うところなので、実際に行って決めることにした。まずは熊本市。「瓢六」も相変わらずの
繁盛店だが、最近改装されたらしい。昔と違い真新しい店内で飲む酒はまた格別で、店の人たちも昔と
変わらずとてもフランク。良い店だ。
たまには違う店もと思いぶらぶらすると、「京芳」という店を発見。カウンターだけの小さな店だが、古くてよさそう。
外見と違い、店内は若い二人の男性が仕切っていた。聞くと先代が亡くなり、息子さんが店を継いだそうだ。
肴は馬肉の焼いたもの。これが焼酎に良く合い大変美味しい。先代がお元気なころに是非訪ねたかった。
(今のご主人も大変気持ちの良い方ですので、また今度熊本へ行く機会が有れば必ず寄ります)
さて、天草の「入福」だ。最初に訪れたときも驚いたが、この天草でこんなに凄い名酒の揃えとは!
こんなご主人が全国各地にいれば、日本酒の消費量も上がると思うのだが。天草の海で取れる魚介類に
東北の酒を合わせることもできるなんてなんて幸せなのだろう。
さあ困った。「瓢六」にするか、「入福」にするか?
結果は、番組をご覧になった方はお分かりでしょう。

「その店に行くだけのために旅をする」
世界的に権威のあるあのミシュランに東京版が出たのは皆さんもご存知の通り。
私はまだ拝見していないのだが。是非近いうちに拝見したいものだ。
その、星獲得の基準が、3っつ星は「わざわざその店に行くだけのために旅する価値がある店」。
2つ星が、「遠回りしてでも行く価値のある店」だそうだが、本当にそう思う店が日本全国にあるから
日本全国版は不可能なのではないかと思った。北は旭川の「三四郎」。本当にこの店のためだけに旅に出た
人間がいることを私は知っている。
南は、宮古島の「ぽうちゃたつや」。今年中に私は、この店だけのために旅をするだろう。
先日放送した気仙沼の「福よし」は3年前にこの店を目当てに旅をした。
まだまだ上げればきりが無い。
「遠回りしてでも行きたい店」は、もっと多い。先日も、新幹線を途中下車して、焼津の「壽屋」へお邪魔してきた。
お母様はもう店には出ていないが、息子さんがしっかり店を継いでいる。
毎日の仕事が終わると、まっすぐ帰らず、東十条から歩いて10分ほど遠回りして一杯やる「斉藤酒場」は、
さしずめ二つ星か、。
皆さんなりに星をつけるとしたら、当番組で紹介させていただいた店は幾つ星でしょう?

本日21時から「日本百名居酒屋」こつこつ庵・入福の放送が始まります。 両店とも九州特有の肴と、こんな地方都市でこんなにいろいろな酒(焼酎と日本酒)が 楽しめることに驚きます。 音楽もお楽しみに。 ご覧になった感想をコメントでお寄せください。 待ってます。

昨日は、少し時間ができたので、4時半に斉藤酒場へ。

開店十分後にはほぼ満員。私は燗酒にシシャモ(北海道産と書いてある)を注文。

焼くのに少し時間がかかるので5時ごろにシシャモが届いた。(この時点で何組かは入れなくて可哀想に)

3匹ともオスのシシャモは脂が乗って大変美味しい!(メスは無くオスだけとは珍しいですね。)

女将さんに「美味しいですね」と声を掛けると。

「美味しいでしょう。でも高くて。」と申し訳無さそうに話されたが、380円でした。(安い!)

 

その後、入った事の無い「大むら」と言う蕎麦屋に入りました。(場所は、埼京線仲原踏み切りの近く)

お通しは板わさ、酒は八海山の燗酒。(小さなやかんで地火燗にしたもの)

そして、肴は鶏わさをいただきました。

板わさと鶏わさの山葵がなんと茎山葵。(後で聞いたのですが)

ツンっと効くのにシャリッとした歯ごたえがある。癖になりそうな味でした。

日本酒にピタリ。

昭和10年創業と言う。なかなか良い店を発見しました。

(皆さんはもうご存知でした?)

「小説新潮」12月号が発売中です。

ご存知の通り、当番組「日本百名居酒屋」とリンクして進んでいる「居酒屋百名山」の

2回目が掲載されています。

今回は東北。もう番組では放送されました、籠太、福よし、源氏、一心が太田さんの文章で楽しめます。

さすがに太田さん。福よしなどは、是非三ツ星を与えたい!と思うような文章です。

皆さんも機会が有ったらお読みください。

また、古典酒場の3号目もl発売されました。

その巻頭インタビューにも太田さんが登場。こちらはとても楽しそうに(なんと5時間も飲んでいたそうです。これは、斉藤酒場の女将さんにお聞きしました)答えていらっしゃいます。

 

さて、次回の放送は、12月13日こつこつ庵、入福です。お楽しみに!