2008年9月アーカイブ

日本百名居酒屋「しまや・ばんや」はいかがでしたでしょう?

地方の地元に根付いた居酒屋は、本当に良いですね。

しまやさんはその典型。なにも派手な料理はないですが、地元に昔からある家庭料理がゆっくりと楽しめます。

そして、その地方の言葉と温かさに触れられるのが、何よりも嬉しいことです。しまやのママさんはテレビと言うことで、いつもの方言とはちょっと違っていましたが、お国言葉が端々に出てきます。そこが良い。

しまやトマト.JPG

番組の中には出てきませんでしたが、写真のトマトの美味しいこと。

大きいほうは、普通のトマトですが、野性味があって大変美味しい。小さいほうは、フルーツトマトのように甘いのですが、酸味もあって味の濃いこと!驚きます。

魚や山菜に限らず、畑で採れた野菜も地物は良いですね。大都会に暮らす人間としては羨ましい限りです。やはり地方に住んでそこの生活を楽しんで見なければ分からないことだらけかもしれません。

しまやのカウンターには太田さんの奥に何人かのお客さんがいらっしゃいましたが、皆さんママさんに話を聞いて駆けつけてくれた方ばかり。太田さんのファンです。

収録が終わった後、サイン会が始まってしまいました。嬉しいことです。

しまやさんには大勢のファンがいらっしゃって、そのファンに支えられてママさんは商売を続けているそうです。

先代のママが亡くなったときに、もう止めようかと店を休んだとき、何人ものお客さんから、「やめないで!」と励まされえたそうです。

なんて嬉しいことでしょう。こういった人々がいる限り、まだまだ地方は、そして居酒屋は元気でいられることでしょう。

そして、もう一軒、弘前で忘れられない店が有ります。

弘前スガ.JPG

それが、写真のsugaです。もう一昔も二昔も前のジャズバー。

マスターは筋金入りのジャズファンで、一人黙々とジャズを聴いています。それもレコード。深夜にもかかわらずコーヒーを飲んでいる客や、私のようにウイスキーの水割りを飲んでいる客。

みんな、マスターの選曲するジャズをおとなしく聴いています。でも、マスターは意外に話好きで、ツボにはまると次から次にミュージシャンお話が出てきます。

ジャズ好きの方に是非お勧めの店です。弘前を訪れた際には怖がらずに入ってみてください。

 

 

もう一軒は、八戸のばんやでしたね。

この店のエピソードは、太田さんが小説新潮に詳しくお書きになるでしょうから、そちらに譲るとして、私が記憶に残っているお話を一つ。

以前、故渡辺文雄さんが訪れた時のこと。

映画の話から、大島監督の話になり、ばんやのご主人は渡辺さんが大島組であることを知らずに大島作品の悪口を言って、喧嘩になったそうです。

喧嘩といっても、笑い話のようなものとおっしゃっていましたが、古くから映画を沢山見ていなければ、そんな話もできないでしょう。それほどばんやのご主人は、美術、文学、映画などの文化に詳しい方です。

若輩者の私など足元にも及ばず、太田さんとご主人の話についていくのがやっと。

やはり、ゲームや金儲けのことばかり考えていたのでは、居酒屋の会話にもついていけないと言う事です。たまには、スポーツの話で盛り上がるのも良いですが。

ばんやキンメ.JPG

実は、番組内には出てきませんでしたが、ばんやさんでキンメダイのの干物を頂きました。(申し訳ない)

その美味いのなんのって!

八戸は、水産の町。日本の漁業の衰退が騒がれている昨今ですが、やはり美味しいものは美味しいですね。

キンキに限らず、希少価値のある魚は、年に一回で十分。(毎日食べていたのではありがたみも無いというもの)

マグロなどは、諸外国での消費が資源衰退の原因とも言われていますが、やはり日本人は食べ過ぎかも。世界中で流通している生のマグロの90%以上は日本人の口に入っているのです。

本当に美味しいマグロは、自分の誕生日など、年に一回食べれば、その美味しさも格別です。そんな食生活を提案できるのも日本人だけではないでしょうか?

そして、今まで捨てていたような魚をいかにおいしく食べるかを考えていけば、まだまだ水産資源を有効に利用することができるはずです。今日のニュースで見たのですが、釧路でマンボウが大量に水揚げされているようです。釧路ではマンボウは捨ててしまうようですが、食べ方によっては美味しく食べられる魚です。

その辺を考えて、居酒屋のメニューも変わってくれるといいのですが。

八戸屋台村.JPG

八戸で面白い店を発見しましたので、ご報告。

右の写真は八戸の屋台村ですが、その中に「サバの駅」という店があります。

八戸沖で獲れるサバにこだわった店で、しめ鯖サンドなるものを食べました。

その名の通りしめ鯖をパンで挟んだものですが、なかなかいけます。イスタンブールなどにもサバサンドというものがあるそうですが、それに似た物。

そのほか、サバの刺身や寿司など。屋台とは思えないような肴が並んでいます。聞くと、俵屋という大きな料理屋をやっている社長だそうで、お客を前にサバの魅力を伝えたくて、屋台を出したそうです。

その心意気に、感激。客も地元の常連客や観光客などが和気藹々と楽しそうです。

寒さが厳しい帯広で始まった屋台街ですが、いまや全国に広まりつつあります。自然発生ではなく、行政主導のところが多いようですが、これだけ屋台が並んでいればはしごは簡単。まあ、楽しく飲めれば、良いわけです。

9月25日22:00~「日本百名居酒屋」しまや・ばんや編が放送開始します。

皆さんよろしくお願いします。

今日のところは、選曲紹介だけ。

#25一曲目.JPG

最初の曲は、弘前の風景バックに流れる曲

RED GARLAND の 

PLEASE SEND ME SOMEONE TO LOVE

撮影当日は、曇っていて、岩木山の雄大な姿が映らなかったのが少し残念。

弘前城は4回目ですが、一度も桜を見ていません。

あの見事な桜を一度見てみたいものです。

 

 

 

 

#25二曲目.JPG

二曲目は、しまやのバックで使った、またまた

木住野佳子 の 足音 です。

ちょっとしんみりした曲ですが、歴史あるしまやにはぴったりだと思いませんか?

撮影当日は、私たち取材班が訪れる前から、太田さんのファンが著書を持って待っていらっしゃいました。

 

 

 

 

 

 

#25三曲目.JPG

三曲目は、八戸のバックに使った

BILL EVANS の MY HEART STOOD STILLと言う曲。

八戸は、東北新幹線が延びてから便利になりましたね。

酒も魚も美味しいので、呑兵衛には嬉しい限り。

又行きたくなります。

 

 

 

 

 

 

#25四曲目.JPG

四曲目は、ばんやのバックで使った

RAY BRYANT の THE THRILL IS GONE です。

ばんやでも太田さんはファンに囲まれ、サイン攻め。

八戸に来たら絶対ここには寄りましょう。

 

今回は、なぜか両店ともひらがな3文字。

居酒屋の店名はシンプルなほうが良いですね。

 

 

 

明日から、週末まで東京を離れますので、今日はこれでご勘弁。帰ってきたら続きを書きますね。

居酒屋本と言うよりは、酒にまつわる本ですが、2冊をご紹介。(どちらも現在読んでいる最中なのですが)

なぎらさん本.JPG

一冊は、右の写真の本。

そう、ご存知なぎら健壱さんの新刊「酒にまじわれば」。

いや~面白いです。

具体的な居酒屋の情報はありませんが、酒飲みとはこんなにみじめで、悲惨な生き物なのかを実感させてくれる本です。

呑兵衛なら、多かれ少なかれこんな体験をしているでしょうという逸話がユーモアたっぷりに語られています。

電車の中で読んでいて、ぷっ!と噴出さないようにご用心。

中には、泣かせるような話も。

浅草の「A」と言うバーの話が出てきますが、そこのおばあちゃんは本当に元気かな?と心配になってきたり、又生きたいな~と思える店の話もいくつか。

(この「A」には私も何度かお邪魔し、叱られたことがあります。今はもう少なくなった昔ながらの店とママ。まやかしでない本当に昭和の香りのする店でした。いや、まだやっていると言う噂も聞きます。)

 

 

 

 

 

 

 

橋本さん本.JPG

もう一冊は、橋本健二さんの「居酒屋ほろ酔い考現学」。

これは、大学教授である橋本先生が、居酒屋学をまじめに研究した本で、ある意味なぎらさんの本と対極にある本かも。(しかし、居酒屋、酒飲みに対する温かい視線は同じように感じます。)

なんと言っても、その分析力には驚かされます。

今まで、何気なく通っていた居酒屋が、これほど現代社会の変化を如実に映し出している鏡だとは、思いも寄りませんでした。

私も、これからは、ただ酔うだけでなく、分析しながら酒を飲むようにしようかな。(まあ無理でしょうが。)

※橋本さんは、当番組のオフ会にも一度参加していただきました。

あとがきにこんな記述があります。

「すべての階級の人々が集まる大衆酒場は、人々の間に相互理解を作りだす。いっしょに飲んでいっしょに酔えば、お互い同じ人間だということがわかる。そうすれば差別は生まれなくなるし、格差が無制限に大きくなってはいけないということもわかるだろう。

 だから大衆酒場こそ、私たちが目指すべき社会のモデルなのである。それぞれ違う仕事をし、地位や収入が多少は違っていても、極端な格差にはならず、大衆酒場の同じカウンターを囲むものどうしのような関係を結ぶことのできる社会でありたい。」

こんな理想的な社会になることを祈りつつ、今日も居酒屋のカウンターへ向かうことにしましょう。

本日11日夜22時より(9月から放送時間が変わりました)、日本百名居酒屋「舟勝・三番瀬」の放送が始まります。

早速使用楽曲から。

#24一曲目.JPG

一曲目は、御宿の風景バックに流れる曲、

SHAKATAK の RIO NIGHTS

です。

シャカタクとは懐かしい曲を!とお思いの方も多いと思います。

その昔一世風靡したグループですね。

このジャケットは、NIBHT BIRDSというアルバムです。ヒットアルバムですね。

と言うか、このアルバムしか知りません。

 

 

 

#24二曲目.JPG

二曲目は、御宿「舟勝」のバックでかけた、

和泉宏隆のTAKARAJIMA です。

和泉宏隆もジャズと言うよりフュージョンですかね。

舟勝のエネルギッシュなご主人に合わせてみました。

 

 

 

 

 

 

 

#24三曲目.JPG

三曲目は、船橋の風景のバックでかけた、

GARY BURTON & MAKOTO OZONE の MY ROMANCE です。

この曲はどちらかと言うとジャズですね。

小曽根真は大好きなピアニストの一人です。

 

 

 

 

 

 

#24四曲目.JPG

 

四曲目は、船橋「三番瀬」でかけた、

国府弘子のFIESTAです。

またしても国府弘子。

居酒屋紀行時代の放送でもこの曲を使っています。

大変素晴らしい演奏だと思っています。特に編曲が。

 

 

 

 

 

御宿の「舟勝」は居酒屋紀行時代には登場しなかった名店です。なぜ登場しなかったかと言うと、近くにはしごできそうな店が無かったからです。今回新たに登場していただき、本当にありがとうございます。

しかし、舟勝の魚は凄いです。先付けから始まり、刺し盛り、酢なめろう、煮魚、野菜の煮物、焼き魚、最後の丼まで、お腹が一杯になるまで、素晴らしい日本酒と共に味わえます。あれでこの値段では、わざわざ東京から出かけて行く人たちの気持ちが分かります。と言うか、交通費をかけてでも舟勝で食べて呑んだほうが絶対に良い思いができます。それほど素晴らしい!

 

舟勝アワビ.JPG

舟勝で番組に出てこなかった肴を一つ。

右の写真は、舟勝特製アワビの味噌漬けです。

干したアワビを味噌煮つけた逸品。

美味しくて美味しくて、酒がとまりませんでした。

しかし、よくもまああんなところに店を開いたものです。駅から遠いし、それも山の中。立地条件などまったくの無視。良いものを良心的な値段で提供すれば、どんなところへでも客は足を運ぶ。どこかの広告代理店が聞いたら腰を抜かすかも。

 

 

そこまで遠くへは時間的に行けないと言う方には、船橋の「三番瀬」がお勧めです。東京駅から総武線快速で30分掛かりません。しかし、そこには東京湾で獲れた珠玉の魚が待っています。

私は、個人的にも通っているのですが、東京湾でこんなにも様々な魚が獲れるとは思ってもいませんでした。

鯖や鯵が美味しいのは当たり前。黒鯛やメバルは言うに及ばず。東京湾で取れるマスがあんなに美味しいとは驚きです。

さらに、貝類やナマコ。特にナマコは生で(酢醤油ではなく)初めて食べましたが、その旨いこと!

三番瀬丸干し.JPG

 

そして、さらに凄いのが、自家製の丸干しや、鯖の開きなど。

右の写真は、自家製いわしの丸干し。これはマイワシですが、カタクチイワシも大変美味しい。

これをおかずにごはんを食べる。〆には最高です。

〆には、さらに、アサリご飯や天ぷらごはん、コノシロ丼など(毎日有るわけではありませんが)が日替わりで。

もう少し経てば、自家製カラスミも味わえるかも。

江戸前の魚を是非皆さんも。

※番組では、住所電話番号を伏せましたが、地図で簡単にたどり着けますよ。

髭コラムが久しぶりの更新で申し訳ありません。別番組「沖縄チャンプルーな旅」の最終ロケに立ち会ってきたので、一週間ほど那覇に滞在しておりました。こちらは後二回の放送を残すだけとなりました。

皆さんの感想はいかがでしょうか?

最終回、#13「琉球王国」の収録だったのですが、はっきり言って面白いです。30分で琉球王国を番組にするのは無理があるのですが、ゲストの琉球大学高良先生の話が大変興味ある話ばかりで、30分はあっという間。是非ご覧ください。

その那覇で、ちょっと(?)飲んで来ましたので、そのご報告も。

居酒屋ではないかもしれませんが、東京大塚で「こなから」の主人だった原さんが那覇で「潮(うしお)」という店をやっておられます。コース料理の店ですが、沖縄の食材を使った酒肴コース(4000円)がお勧め。沖縄の食材を和風に美味しく食べさせる店は余りありません。

その原さんに紹介していただいたのが、旭橋駅近くの「くらた」。沖縄海鮮料理の店ですが、珍しいものがあります。塩漬けのスクガラスは皆さんご存知でしょうが、生のスクを頂いてきました。沖縄でも5~6?月の2週間ほどしか生では食べられないと聞いていたのですが、奄美大島から取り寄せた生スクは本当に珍味。泡盛に良く合います。

もう一軒、バーを。栄町市場の中で営業されていた「ワルツ」が閉店し、マスターである當山さんが近くに手作りのバー「DAH NAH」をオープン。こじんまりとした良いバーです。

これで、沖縄出張もしばらく無いでしょうが、酒場には大変良い思いをさせていただきました。今度行ったら、端から回ってみようかな?

小桜、おでん東大、京弥、潮、くらた、おとん、パズ、DAH NAH、いやーぐわー、サミーズバー、ステア、エロス、バーステレオ、さかえ、フォックスフォール、こんなには廻れませんね。