2008年12月アーカイブ

本日12月25日はクリスマスですが、日本百名居酒屋「庄助・いな舟」の放送です。お楽しみに、

早速、使用曲の紹介を。

#31一曲目.JPG

宇都宮の風景のバックに使ったのは、

JIM HALL & PAT METHENY の

LOOKIN' UP です。

宇都宮は、餃子の町として有名ですが、撮影日の直前に餃子像が壊れたというニュースが。

撮影は無理かなと思っていたら、なんと撮影当日には、場所を移し、修復して設置してありました。

しかし、修復した後がしっかりと確認できる有様。

ちょっと残念な餃子像です。

画面上でも分かりましたかね。

 

 

#31二曲目.JPG

庄助のバックにかけたのは、

WYNTON KELLY の

ON STAGE です。

庄助は、栃木県庁近くにある、60年の歴史を持つ店。

歴史ある店には、歴史あるアーチストの渋い演奏が合いますね。

 

 

 

 

 

 

#31三曲目.JPG

三曲目、鶴岡の風景に使ったのは、

和泉宏隆 の

THREE SWALLOWS です。

和泉宏隆は最近お気に入りのアーチスト。

鶴岡の美しい風景に、美しい曲が合っていると思いませんか?

鶴岡といえば、今ではすっかり有名になったアルケッチャーノに昔行った事を思い出します。

昼間、スパゲッティーをいただいたのですが、それだけで美味しいことが分かるすごい店でした。

しかし、今ではほとんど予約でいっぱいとか。又行きたいものです。

#31四曲目.JPG

四曲目、いな舟のバックに使ったのは、

jaja の

HAND IN HAND です。

jaja は、ストリートミュージシャンから、メジャーデビューした珍しいジャズバンド(?)です。

あのなんともいえない悲しげな響きが心に残りますね。

でも、最近聞かないな~。

頑張っているのでしょうか?

 

 

 

 

今回は、「山形新幹線に乗って日本海へ」というちょっと無理のあるカップリングでした。

実は、宇都宮の庄助を何とか百名居酒屋に入れたかったのですが、北関東には百に入る名店があまり見当たらず、山形県鶴岡のいな舟と一緒にしたのでした。

庄助.JPG
庄助は、ちょっと地味な店ですが、大変素晴らしい店です。

なにがすばらしいかというと、左の写真のようにカウンターに並んだ料理が美味しいこと!

派手な料理はありませんが、全ての料理が、しっかりと地元に根付いた郷土の味です。

番組には出てきませんでしたが、餃子の町の名の通り、庄助にも餃子がありました。(ご主人の気が向いたときだけ作るそうですが)

その餃子は「ヤーコン餃子」。

ヤーコンとは、大根や蓮根のような食感を持ち、外見はちょっと長いサツマイモのような、不思議な芋?で、北関東から南東北地方で栽培されているようです。

このヤーコンを、細かく刻んで餃子の具に混ぜてあるので、餃子の食感がしゃきしゃきして不思議な感覚。

でも、なんとも美味しいのです。

宇都宮の餃子の歴史は戦後だそうですが、庄助のご主人のお父様も餃子を作っていたとか。

みんみんや正嗣だけでなく、庄助の餃子も美味しいですよ。(でも、いつもあるとは限りません)

そして、庄助で素晴らしいのは「ゆずみそ」と「茸酒」。今回の放送では、ゆずみそは食べませんでしたが、その味は、まさに日本酒の肴。何杯でもいけます。

そして、獅子茸という茸を干したもので出汁をとる茸酒は、寒いときには特におすすめです。

実は、庄助よりゆずみそと獅子茸を少しづつ頂戴し、近くの居酒屋で楽しんでいます。周りのお客さんにもおすそ分けしていますが、皆さん大絶賛。

是非、庄助でこの味を確かめてください。

いな舟.JPG

そして、もう一軒は、鶴岡のいな舟でした。

今回の取材には、小説新潮の取材班も同行。

その時の記事は、今発売中の小説新潮1月号「居酒屋百名山」でご覧ください。

そして、その時の料理が右の写真です。

正月号ということで、派手な正月料理をと小説新潮さんはお願いされたのでした。(旅チャンネルではこうはいきません)

他にも、カニなどが並びました。(詳しくは小説新潮で)

当然撮影後はお相伴にあずかりました。

鯛の尾頭付きをただ焼くのではなく、塩焼き、付け焼き、そして、刺身を昆布で〆てもってのほかを巻いた物は、思わずうーんと唸る素晴らしいものでした。

ここで、裏話を一つ。現在番組のカメラマンをしているのは佐藤文という女性で鶴岡出身。

なんと、いな舟の若女将とは同級生だそうです。同じクラスになったことは無いのであまりよく知らないと言っていましたが、こんなこともあるのですね。

取材が終わったと、スタッフ全員は鶴岡の名料理と若女将の楽しい話で、だらだらと楽しい時間を過ごしましたとさ。

皆さん、忘年会はもうお済ですか?

私は、先週の週末、群馬県上野村で一泊の忘年会をしてまいりました。

居酒屋ではありませんが、大変美味しいものをいただいてきましたので、ちょっとおすそ分け。

上野村は、あの日航機事故があった御巣鷹山の麓の村です。関東なのにすごい山。しかし、その山に鹿や猪がいるのです。そして、地元の方が狩猟しているのです。その肉があると聞き、これは食べないわけには行かないということで、出かけてみました。

鹿刺し.JPG

最初に出てきたのは、右の写真。

鹿刺しです。ニンニクと生姜がついていますが、ほとんど臭みも無くすがすがしい味です。

日本酒がすすんで困りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

虹鱒フライ.JPG

続いて出てきたのは、虹鱒の刺身。これはそう珍しくありませんが、大変綺麗な味でした。

そして、珍しいのが右の写真。

虹鱒のフライ。それも丸ごと一匹です。

小さめの鱒ですが、一匹丸ごと揚げた料理など見たこともありません。

半信半疑で箸を入れると、これが大変美味しい!

フライというと鯵ですが、鯵よりうまいかも。

醤油でも、ソースでもいけます。

ビールにぴったり。

 

 

猪鍋.JPG

そして、〆は猪鍋です。

以前から猪は大好物。わざわざ葉山の「またぎ」に食べに言ったぐらいです。そのまたぎはなんと現在六本木に店を移しましたが。

この猪鍋の旨いこと!

絶品です。

猪の脂は、低い温度で溶けるそうで、口に入れたときはコリコリと言う弾力があるのに、噛んでいるとすっと無くなり、旨みだけが口の中に残ります。

脂っぽいところがほとんどありません。

旨い旨いと、三杯もお代わりしてしまいました。

これには焼酎が良いですね。

 

それにしても上野村はすごい!今では、イノブタの畜産も行われており、これも猪ほどではありませんが、普通の豚よりずっと美味しい。特に脂は猪と似ています。

霜.JPG

翌朝起きたら寒いこと!まだ雪はありませんが、宿舎の庭は真っ白。

右の写真のように、霜が葉っぱにたくさん降りていました。

その時の気温は零下3度。

やはり東京とはだいぶ違います。

 

 

 

 

 

寒桜.JPG

そんな寒い中、寒桜が花を咲かせていました。

朝から燗酒をもって花見でもと思いましたが、

これから車の運転なので、泣く泣く諦め。

 

 

 

 

 

 

紺屋こうや.JPG

上野村から秩父へ抜け、知人に教えてもらった蕎麦や「紺屋」へ向かいましたが、これが遠い。

秩父市内からゆうに30分ほど、ほとんど山梨県に近いのではと思う山間にその店はありました。

築130年の建物を改装して営業していますが、、土日祝日のみ。

平日は休みです。

頑固そうなご主人が一人、黙々と蕎麦打ちしています。

待つことしばし、出てきたざるの美味しいこと。ちょっと田舎風ですが、味は爽やか。歯ごたえも素晴らしい。

やはり秩父はそばの町なのですね。

イチローズモルト.JPG

そして、最後は、今年秩父に誕生した、地ウイスキーの蒸留所、「イチローズモルト」を訪ねました。

しかし、あいにくの日曜日。

写真だけとって諦めました。

イチローズモルトは今注目のウイスキー。

埼玉県人としては頑張ってもらいたい会社です。

日本酒は神亀、ウイスキーはイチローズモルト。

あと焼酎があれば埼玉県も酒で村おこし?が出来るかも!

昔の話ですが、6月5日にこのブログで書いた事が現実になったようです。

その時の題は「新ニッポン人」。しかし、最近の不景気で車などの売れ行きが芳しくないことを取り上げ、「巣篭り消費」という言葉が新聞などに登場しています。

“酒を飲まない、車は買わない、海外旅行へは行かない”のが「新ニッポン人」だったのですが、この不景気で、日本人全員がそうなってしまったのかも。

「巣篭り消費」とは外に出ないで家の中だけで消費することでしょうが、まさに消費の停滞です。

旅に出ないと広い世界は分からないと思うのですが、この不景気では仕方が無いのかも。

旅チャンネルも番組を考える時期なのかもしれません。

今までは、視聴者の方々に旅の提案をする。是非自分で行ってみてくださいという番組を作ってきたつもりです。

しかし、これだけ巣篭る人が多くなると、「旅に行った気分になる番組」が必要なのかもしれませんね。

旅チャンネルを見れば、自分で行った気分になり、旅に出なくても済んでしまうような番組です。

しかし、どんな番組を作れば良いのか、私にはまだ分かりません。

皆さんはどうお考えでしょう?教えてください。

 

話し変わって、今出ている「pen」はご覧になりましたか?

太田さんと友田晶子さんが推薦した、全国47都道府県(各県一軒)の居酒屋さんが掲載されています。

皆さんのご想像通り、太田さんが推薦した店はほとんど(いや全部かな?)居酒屋紀行シリーズや日本百名居酒屋で紹介した店です。

雑誌としてもすごい取材費を使い、美しい写真が多い、豪華な出来ですが、旅チャンネルとして、つくづく長く続けて来て良かったと思える企画でした。

ただ、ちょっと先を越された悔しさは残りますが。

12月11日は日本百名居酒屋「志ぶや・ぬる燗」の放送日でした。皆さん楽しんでいただけましたか?

それでは早速曲紹介。

#30一曲目.JPG

一曲目は、浅草浅草寺周辺のバックで使った曲、

小曽根真の

ON THE STREET WHERE YOU LIVE です。

小曽根真は大好きなプレーヤーの一人。

このアルバムは、オーソドックスな曲ばかりで、ジャズ初心者の方にも聞きやすいと思います。

浅草寺周辺は観光客でごった返しています。

一時期、閑散としていた時期もありましたが、最近の活気は凄いですね。

 

#30二曲目.JPG

二曲目は、「志ぶや」のバックで使った曲、

RED GARLAND の

WILL YOU STILL BE MINE?

です。

歴史のある店には、歴史のある曲が良いですね。

そういえば、先日志ぶやにお邪魔したとき、外国人のお客さんがいました。

居酒屋も国際的になりましたね。

 

 

 

#30三曲目.JPG

三曲目は、観音裏で使った、

MAIKO の

GLOWING COLORS です。

MAIKOさんはれっきとした日本人です。

観音裏の落ち着いた雰囲気に、ジャズバイオリンが欲に合っていると思います。

観音裏は本当に魅力的な店ばかりです。

昼もそうですが、夜ともなれば人通りは余りありません。

落ち着いた雰囲気の中で一杯できる貴重な地域です。

 

#30四曲目.JPG

四曲目は、「ぬる燗」のバックで使った曲、

田辺充邦 の

ISN'T IT A PITY? です。

落ち着いた良い曲ですね。

ぬる燗で飲むお酒はぬる燗ばかりではありません。

上燗、熱燗のできますよ。

当たり前ですね。

 

 

 

 

 

さて、今回お邪魔した浅草ですが、本当に観光客が押し寄せています。特に仲見世などは、半分以上が外国人ではないだろうかと思われるぐらいです。

その人通りの多い観音通りで営業しているのが「志ぶや」です。

以前居酒屋紀行シリーズのとき取材させていただいたご主人は、体調を壊され、引退されましたが、二人の息子さんがしっかり店を守っていらっしゃいます。そして、女将さんもお元気です。

この「志ぶや」で面白い話を聞きました。カウンターの一番奥のライトが一つだけ別回路になっているのです。

そこは、いつも来る常連さん(今はいらっしゃらないそうですが)の席で、店が看板になって明かりを消しても、そこだけ明るくできるように、してあるのだそうです。

なんと、その工事をしたのがその常連さん。自分の居場所だけ明るくしておきたいから、わざわざ一つのライトだけ別回路にするとは、なんとも粋なことする人もいたもんですね。

もう一軒「ぬる燗」のマスターはああ見えてもなかなか親分肌の好青年です。

私は、一人でぬる燗に行くと必ず近くの「FOS」というバーに寄るのですが、ぬる燗のマスターも良く行くようです。

そのように、ぬる燗のマスターはいろいろな店に顔を出し、横のつながりを深めているらしいのです。

私が良く聞くのは、赤坂の「まるしげ」、庚申塚の「御代家」など。さらには、奄美大島の「一村」や那覇の「おでん東大」、あげくの果ては石垣島の「めんがてー」まで行って来たそうです。

あのマスターは、本当は店をやるより飲み歩くのが好きなのではないでしょうか?

まあ、居酒屋のご主人で「私は飲むのは好きではない」という方はいないでしょうが。

昨日ある酒場で飲んでいると、こんな事がありました。

ある常連が、何軒か回った後入ってきて、どうでも良いことを少し話し、一杯だけ飲んで帰りました。

良く来る常連なのですが、その方が帰った後、ママさんと「何しに来たんだろう?」と大笑い。

皆さんは、どうして居酒屋へ行くのですか?

良い酒と美味しい肴を目当てに行く方が最も多いとは思いますが、太田さんの言うように「いい人」を求めて居酒屋にやって来る方も多いでしょう。

なんとなくその酒場の雰囲気が好き。ご主人や常連さんとどうでも良い話をするのが好き。ママさんに人生相談に来る方もいるでしょう。はたまた、男女の出会いを求めている方もいるかもしれません。

しかし、昨日の常連は、ほとんど酔っ払っていて、酒はほとんど飲めないし、なにを話しているのかも分からないような状態。

これがアルコールのなせる業なのかもしれませんが、どうしてわざわざお金を無駄遣いするようなことをするのか?

実は、自分でも不思議です。

イギリスのパブなどでは、お互いに議論をし合い、何か結論を得ようとすると聞きました。

しかし、日本の居酒屋では政治の話など難しい事を言う人はほとんどいません。

もしかして日本人は寂しがりやなのかも?とふと思い良く考えると、すぐ帰ったその常連さんも独り者でした。

常連でも、たまに顔を出さないと忘れられてしまうのが怖い。家族もいるが、家族以外の人たちともバカ話をしてつながっていたいと思う。

様々な理由があるかもしれませんが、やはり人間ひとりだけでは生きていけないということでしょうか?

美味しい酒と美味しい肴、そして、気に入った音楽でも聞きながら、家族と一緒に自宅で一杯やれば、かなりの部分満足が得られるでしょう。

しかし、それだけでは飽き足らず、もしくは不安にかられ、偶然の出会いや、寂しさから逃れるために酒場を徘徊するのかも知れませんね。

だから私も居酒屋に行くの。