2009年5月アーカイブ

昨日、5月28日は「日本百名居酒屋 美人亭・とんちゃん」の放送日でした。になさん楽しんでいただけたでしょうか?

早速、曲紹介。

#41一曲目.JPG

一曲目は、高松の風景に使った

寺井尚子 の ONLY BLUE です。

久しぶりの寺井尚子。

瀬戸内海の穏やかな海にヴァイオリンが

良く合っていると吾ながら関心。

 

#41二曲目.JPG

 

 

 

二曲目は、美人亭バックに使った

MILT JACKSON の

ISN'T SHE LOVELY です。

有名な曲ですね。

#41三曲目.JPG

 

 

三曲目は、高知の風景バックに使った

STAN GETS の

TOOTSIE ROLL です。

高知県は、アルコール消費量で秋田県と1,2番を競っているらしいですね。

 

#41四曲目.JPG

 

四曲目は、とんちゃんのバックで使った、

HEAB ELLIS の

BESAME MUCHO です。

ベサメムーチョ、と言えば日本でもたいへんに有名な曲ですね。

 

 

 

 

さて今回は、高松と高知にお邪魔したわけですが、なんと10年ぶりです。

居酒屋シリーズが始まってすぐに美人亭ととんちゃんを訪ねました。

どちらのお店も、変わらず、大変居心地の良いお店です。

美人亭は、何しろ魚が美味しい。そして、地元のお客様が楽しんでおられるのが手に取るように分かります。

常連さんの中には、5時開店なのに、4時過ぎには来店される方もいらっしゃるとか。

女将さんは、あまりに早いので、せめて4時半過ぎにいらしてください、と釘を刺したとか刺さないとか。

そして、私がお邪魔したときには、ご夫婦で来店され、座敷に座る前にカウンターの魚を注文して、お茶と、ごはんで晩御飯にされている方もいらっしゃいました。

本当に魚だけを食べに来ていらっしゃるのですね。

 

高松は、久しぶりなので、何軒かはしごをしました。

一軒は、まことにオーセンティックなバー「ふくろう」。

高松ふくろう.JPG

それが、右の写真です。

店内は、長いカウンターに、後ろはソファー。

渋いマスターが一人でやっておられます。

私が店に入ったとき、ソファーの真ん中に大きな花を生けている女性が一人。

後ろを向いていたのでお顔は拝見しませんでしたが、とても髪の長い方で、印象深く記憶に残りました。

カクテルを二杯いただき、他のバー聞くと、「チロリン亭」と「アンバー」と言う店を紹介していただきました。

バーは、どこへ行っても、良い店を紹介してくれるので、大変助かります。

居酒屋もそう言ったネットワークがあれば良いのにと思うこのごろですが。

さて、まずは「チロリン亭」。アーケードの二階と言う珍しい立地。

店内は、それはそれは古い感じです。マスターもかなりお年で、話を聞くと、日本バーテンダー協会初期からの重鎮だそうで、堺の名バー「オールドパー」のマスターとはお友達。

「確か、オールドパーは閉めたはずです。」とちょっとショックなことをお聞きしました。(写真が無くてすみません。)

高松アンバー.JPG

もう一軒、教えていただいたバー「アンバー」へも。

看板が示すとおり、店内は猫の人形などのオブジェが、沢山並んでいました。

猫好きには堪えられない店です。

こちらのバーテンダーさんは女性。

なかなか素晴らしいカクテルを作ってくれます。

色々話すうち、後ろで束ねた髪の毛がかなり長いことに気が付きました。すると、

「先ほどは失礼いたしました。」と。

首をひねっていると。髪を下ろし、その全容が。

あっ!さっき、ふくろうで花を生けていた方だ、とやっと気が付き、こちらこそ失礼いたしました。

その長さは、腰を越えて足まで届くほど。日本一長い髪を持つバーテンダーさんだと確信いたしました。

高松鶴丸.JPG

最後は、高松と言えば讃岐うどんと言うことで、「鶴丸」へ。

かなり遅い時間でしたが、店内は満員。

どうにか席を確保し、頼んだのは、温玉ぶっかけ。

熱々の釜揚げうどんに生卵。

そして、生醤油をかけて、混ぜて食べる和風カルボナーラ。

これが、最高に旨い!

東京でもこんなに旨い締めのうどんがあれば、必ず流行るのに。

と残念でなりません。

少なくとも閉めのラーメンよりは体に良さそう。

(後で聞いた話ですが、ある有名なカレーうどん好きな評論家が、ここでカレーうどんを食べたそうな。首をひねって、「ぶっ掛けにすればよかった。」とつぶやいたと。

そうです、腰の強い讃岐うどんにカレーは似合わないと思います。

京都などの、腰の弱いうどんにこそ、出汁カレーが合うのでしょう。)

 

そして、高知。

まずは「とんちゃん」。さすがに酒飲みの町だけ合って、肴は選びません。(と言ってもとんちゃんの料理は何でも美味しいのですが。)

高知ならではの魚(カツオなど)ではなく、大衆酒場の定番である煮込みや焼きとんで、豪快に飲みます。

いやー楽しい!番組でも出てきた、天窓、一階からの手動のエレベータ。見るもの全てが、遊び心いっぱい。

こんな店を作れたらどんなに楽しいでしょう。誰か、東京にこんな店を作らないかな?

 

もう一軒、「くろそん」という有名店にもお邪魔しました。

ここの名物は、シオタタキというカツオのたたき。この店が発祥らしいのです。

確かに、塩味が付いていてそのまま食べて大変美味しい。

さらに他の刺身や、日本酒も素晴らしく、いつも予約で一杯。

(実は、取材の交渉をしたのですが、タイミング悪くご主人が怪我され、しばらく休むとの事。あえなく取材は断念したのでした。)

高知タマテ.JPG

そして、もう一軒。太田さんが良く記事に書いている、「タマテ」にもお邪魔しました。

本来は割烹ですが、カウンターも少しあり、そこで、ちょっとも飲みも出来ます。

 

 

 

 

 

 

高知タマテチリ.JPGそこでいただいたのが、右の写真。

料理の名前は失念しましたが、白身の魚の薄作りに、薬味やこんにゃく、貝類などが、沢山のって来ます。

聞くと、タマテの名物だそうです。

これは楽しい!一皿で二度と言わず、十度以上楽しめる逸品です。

皆さん、高知に行ったら、とんちゃんで肉を楽しみ、タマテで魚を楽しんでください。

実は、この後もう一軒、バーにも言ったのですが、良く覚えていません。

あー、又記憶を無くしてしまった。

太田さんの新刊が5月15日に発売されました。

その名も「愉楽の銀座酒場」。(サイン会も予定されているようです。)

私も、今読んでいる最中ですが、さすがに凄い。銀座の店ばかり73店も紹介されています。

銀座酒場.JPG

装丁も太田さんです。

表紙の写真は「テンダー」。中表紙は「ルパン」。

『銀座百点』に連載されていたものの単行本化ですが、その銀座百点は銀座に行かないと手に入りませんから、全国大田ファンには嬉しい限りです。

私も、何軒かの店にお邪魔したことはありますが、取材の内容と文章がさすがです。

明日にでも行きたくなるような店ばかり。

今思えば、私の銀座デビューは大学を出てすぐ。商社に入社した同期が、会社で輸入しているワインを出す店に連れて行ってくれました。

「ワインバー」と言う、まことに分かり安い名だったように思いますが、安くて良い店でした。

フランスパンが400円で、バター塗り放題。それに2000円のワインをボトルでもらいしこたま酔ったような記憶が。

その店は今は鳥料理の店になってしまいました。

そして、同じ頃連れて行ったもらったのが、「機関車」。

まだ大学出たての若造が、あの名バーのカウンターに座ったとは、かなり恥ずかしいかぎりです。

その機関車も今は無く、(その経緯は、銀座酒場に詳しく書いてあります)そじ坊になっています。

機関車のバーテンダーさんが、「TARU」のカウンターで、シェイカーを振っていると聞いて、出かけたものでした。

そんな、思い出にふけるにも、この本は最適です。

 

閉店すると言えば、昨日、王子さくら新道の「あんでぃら」が最後の日でした。

あんでぃら.JPG

かなり以前の東京人の中の太田さんの記事に出てきますが、最近私のお気に入りでした。

何が良いかと言うと、沖縄の居酒屋そのものなのです。

肩の力が抜け、だらだらと飲める泡盛。

ネーネーの地元宮古島から取り寄せる食材で作った沖縄料理の美味しさ。それも、昔からの作り方で、何も新しいものはありません。

たまに、宮古島出身の唄者が三線を弾きながら歌ってくれることもありました。

あ~残念。

 

 

その「あんでぃら」の両隣に面白い店がありますので、ちょっと紹介。

一つは「リーベ」と言う古いバー。昭和27年からやっていると言うからもう50年を越えています。

いつもは、ママと老バーテンダーで営業されていますが、私が入ったときは、ママの娘さんが老バーテンダーに変わってお酒を造ってくれました。

その昔は、滝野川に醸造試験場があり、洋酒より日本酒が多く出たと言う話や、王子製紙などの大企業があったころの繁盛期の話など、王子の生き字引です。

もう一軒は、「秀楽」と言う居酒屋。秀楽という名前の店はなんと5代目。店主はそれぞれ変わっても、大家さんの意向で、名前だけは変えないでくれと言うことだそうです。

今の店主は、なかなかの好青年。(青年と言うよりはもう少し上かも)

生ビールはエビス。ホッピーは3冷です。お通しも少しづつ三品ありますし、なかなかの料理人とお見受けしました。

小さい店ですが、頑張ってもらいたい店です。

今週の木曜日14日は、日本百名居酒屋「味乃さつき・菜菜かまど」の放送日でした。皆さん楽しんでいただけましたでしょうか?

それでは、早速曲紹介。

#40一曲目.JPG

 

一曲目は、

FABRIZIO BOSSO の

MAMIHLAPINATAPAI と言う曲です。

どうもスペイン語らしいのですが、ちょっと不明。

南国鹿児島の雰囲気と銅像にあっていたでしょう?

 

 

 

#40二曲目.JPG

 

二曲目は、

ERIC REED のTEDDY'S TUNE です。

味乃さつきのバックにかけた曲は、居酒屋紀行シリーズとは

変えてみました。

理由は内緒です。

分かっている人もいるでしょうが。

 

 

#40三曲目.JPG

三曲目は、

EARL KLUGH の

DR. MACUMBA です。

懐かしいですね。

市役所前を通る市電の映像と

桜島をバックに港に入る船のシーンに

とてもあっていると自負しております。

 

 

#40四曲目.JPG

 

さて、四曲目は、「菜菜かまど」のバックにかけた、

和泉宏隆のGLADIOLUSです。

曲名は、グラジオラスですよね。

このアルバムも気に入っております。

 

 

 

 

今回は、鹿児島を訪れたわけですが、皆さんいかがでしたでしょう?

鹿児島と言えば、芋焼酎。しかし、東京では焼酎ブームも落ち着いたようです。

下火になることはありませんが、以前ほど熱狂的なブームは終わりました。

今回の二軒もやはり焼酎でしたね。

一軒目の「味乃さつき」は三岳。これが飲みやすくて、大変美味しいのです。そして、娘さんの揚げたつけあげにとっても良くあうのです。

太田さんが番組の中で、日本一のつけあげと言っていましたが、あながち間違いではないと思います。

それほど素晴らしい!

 

そして、もう一軒「菜菜かまど」では、古八幡でしたね。

八幡の蔵には、もう10年も前、記念すべき全国居酒屋紀行の第一回目にお邪魔したことを思い出します。

その頃はまだ、東京で焼酎を飲む人はいなかったと思います。しかし、現地で味見させていただいた蒸留したての原酒が素晴らしかった!これなら絶対全国的になると実感した瞬間でした。

菜菜かまどでも、つけあげをいただきましたが、これはさつきのものとはぜんぜん違って、ふわふわ。

この二つのつけあげを食べ歩くのは、大変興味ある味比べになるでしょう。皆さんも是非挑戦してみてください。

 

鹿児島には、屋久島と言う良い店もあります。

屋久島.JPG

 

それが右の写真ですが、私にとっては面白いことが。

以前居酒屋紀行のときにこの店も紹介したので、ちょっとご挨拶へ。

すると、カウンターに体格の良い青年が一人。

話を聞くと、日本丸の教官だそうです。日本丸が鹿児島に寄港。

日本丸と言えば、旧東京商船大学の練習船。日本で最も大きな帆船です。

実は、私の出身は旧東京水産大学。

今では、旧東京商船大学と旧東京水産大学が統合され、東京海洋大学になっているのです。

つまり、私の母校の練習船の教官が隣に座っているわけです。

これは驚き。明日の朝出航ということで、最後の夜にここを選んだ彼に拍手。

日本丸.JPG

 

左の写真がその勇姿です。

やはり船は良いですね。

こんな船に乗って、世界の海に旅立てる学生が羨ましい限りです。

しかし、水産大学卒業の私は、日本丸が停泊していたすぐ脇にある水族館へ。

そこには、ジンベイザメなどの大型の魚類が沢山集められていて、なかなか興味深いものでした。

クエ.JPG

 

右の写真は、たぶんクエだと思いますが、

美味しそうでしょう?

水産学部の連中は魚を見ると、何でも食べたくなる習性があるのです。

いやお恥ずかしい。

B.B.13BAR.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に、鹿児島の港近くにある素晴らしいバーを一軒紹介させてください。それが、上の写真です。

店名をB.B.13BARと言うこのバーは、古い銀行の建物の二階にあります。

天井は4メートルはあるのではと思うほど高い。バックバーも天井までつながり、鏡がアクセントになっています。

そして、窓の外には、港の遠景が。(実際に海は見えませんが)

天文館などの中心地からだと歩いて10分ほど掛かりますが、損はしません。

カクテルやモルト(なんと、西酒造のはなたれもある)も素晴らしいのですが、その空間の見事さに見とれてみてください。

この先はもう沖縄につながる海だと思うと、ひとしおです。

昨日、銀座のフォーシーズンズと言うバーにお邪魔したところ、NBA(日本バーテンダー協会)全国大会のポスターが。

今年は6月7日に新宿の京王プラザホテルで開催されるそうだ。

その大会にここのバーのバーテンダーである吉本さんが本選に出場されるとの事。

オーナーバーテンダーである勝亦さんは、以前全国大会で優勝された経歴を持つ。

以前から思うことだが、バーにはしっかりした団体があり、カクテルの技を競う大会があるので、それを目指してバーテンダー諸氏は腕を磨くのだ。

それは、ただ単にカクテルの美味しさと言う事だけでなく、バーのトータルの演出そして雰囲気を作り出す事にもつながっていると思う。

さらに、全国のバー同士が横のつながりがあり、どこへ行っても良いバーを教えてくれる。

飲む側としてはまことにありがたく、安心して飲み歩けると言うわけだ。

しかし、居酒屋にはこうした団体も競技会も無い。なので、良い店を紹介してもらうこともほとんど無かったが、最近少しづつ変化してきたように思う。

それは、居酒屋の店主が暇を見つけて、他の店へ飲み歩きをしているようなのだ。

私の地元浦和の和浦酒場の店長は、太田さんの居酒屋味酒覧をもって、全国をまわっている。北海道から大阪九州まで。

札幌の魚菜のご主人夫婦も、東京や大阪の店を廻ったと聞いた。

船橋の三番瀬のマスターなど、今度どこどこへ行くので、良い店を教えてとわざわざ電話をしてくるほどだ。

この傾向は大変素晴らしいと思う。

店を休まないと、遠くへは飲みに行けないし、ほとんどの店が日曜休みだったりするので、かなり困難だとは思うが、他の店を見て、良いところは取り入れる。悪いところは反省する。

そんな向上心が居酒屋にも欲しいところだ。

まあ、全国の居酒屋をまとめる団体など到底できそうもないので、居酒屋のご主人一人一人がそんな感覚で、全国の居酒屋を廻ってくれれば、良い居酒屋が増え、横のつながりも深まるであろう。

そんな将来に期待して、今日も一杯やりに近くの居酒屋へ。そして情報交換でも。