7月10日に日本百名居酒屋#20「ぽうちゃたつや・森の賢者」が放送されました。
皆さんいかがでしたか?楽しんでいただきましたでしょうか?
南西諸島シリーズ第二段、宮古島と石垣島を訪ねたわけですが、これが本放送の最南端です。そして、最西端でもありますね。
宮古島は、本当に平らな島です。オープニングの映像で分かるとおり、ほとんど山と言うものがありません。なので、台風の風がもろに当たり、甚大な被害をもたらすそうです。しかし、そこはミヤコンチュの凄いところで、なんにでも向かっていく強い意志を持っているそうです。それを宮古の言葉で「アララガマ」と呼ぶそうです。自然が育てた精神なのか、逆に、そんな精神の人たちが集まったから、宮古島で暮らせたのか。まあ、どちらにしてもミヤコンチュは熱いです。オトーリもそんなミヤコンチュの性格を表しているのかもしれませんね。
訪ねたのは、「ぽうちゃたつや」。ご主人の辰哉さんは、宮古生まれの宮古育ち。東京(川崎)で修業されて宮古に帰ってきて店を始められました。そして、着物が似合う奥様とは、宮古島へ帰ってきてから知り合ったそうです。それも、奥様がダイビング旅行に宮古島を訪れていたときに。羨ましいですね。そして、なんと、奥様のお父様も現在宮古島在住だそうです。大病をされ、内地の病院であまり長くないと宣告され、人生の最後を宮古島でと呼び寄せたところ、すっかり体は回復し、現在では自転車で走りまわっているほど。よほど宮古島の気候が良かったのでしょう。まあ、大都会の生活より、体にいいのは間違い有りません。
そして、一つ面白い話を聞きました。沖縄では(本島も含め)伝統行事や近所付き合いが大変多く、必ず参加しますが、なんと、小学校の入学式の日が一大行事だそうです。何かと言いますと、親戚縁者、知り合いにいたるまで、小学校へ入学した子供がいると聞くと、全ての家を回って、ご祝儀を渡すそうです。その数、優に十軒以上。それが宮古島全域ですから、その日はタクシーはつかまらないよと忠告されました。当然ご祝儀を渡せば引き止められ、いっぱい飲むことになります。ですので、みんなタクシー移動。そんな風習が残っている宮古島。やはり「アララガマ」ですかね。
宮古島で、一軒、面白い店があったのでご報告。「ぽうちゃたつや」の目の前にある「グルービー」。看板は倒れかけ、入り口は蔦が絡まり古ぼけたバー風。店内は、山小屋風で、マスターの趣味でジャズバー。私がお邪魔したときは、カウンターに一人、マスターの同級生が泡盛を飲んでいました。何で、同級生とわかったかと言うと、その場で電話をし始め、同級生を呼び始めたからです。すると、あっという間に何人かが集まり、酒盛りが始まりました。で、なにが面白いかと言うと、洋酒が無いのです。ジャズバーなので、ウイスキーハイボールを頼んだのですが、ビールはあるがウイスキーは無いとの返事。後は泡盛。日本全国でジャズバーに行っていますが、洋酒が無いジャズバーははじめて入りました。でも、感じの良い店なので、泡盛を三杯お代わりして、同級生の酒盛りを脇で聞いていました。いや〜、面白い店があるものです。
そして、石垣島で訪れたのは、「森の賢者」。この店は若いご夫婦が石垣に移り住んで始めた店。移住した当時は大変苦労されたそうで、それを救ってくれたのが地元のいわゆるオバァだったとの事。一人暮らしのオバァの家にお世話になり、それからは、オバァの口利きで新参者の夫婦に皆が優しくしてくれたそうです。そのオバァにめぐり合えなかったら、今の店も無かっただろうと語ってくれました。
石垣島は、本当にここ数年移住者ラッシュです。いたるところに移住者用のアパートが建ち、町にはどう見てもシマンチュではない人々が闊歩しています。この状況を島の人たちはどう考えているのか?気になるところです。
さて、森の賢者とは正反対、いかにも石垣島らしい古いおでん屋が美崎町に有ります。その名を「メンガテー」。なんだか分からないと思いますが、屋号だそうです。暗く、細い路地を入ると赤いちょうちんにメンガテーとあります。店内は、カウンターと小上がり。オバァが一人でやっています。ちょっと耳が遠いですが、良くしゃべるオバァで、昔の話を沢山してくれます。(しかし、どこまでが本当か分かりませんので念のため。)ちょっと勇気が要りますが、古い店が好きな方は是非どうぞ。
もう一軒、那覇で面白いバーを発見しましたので、ご報告。栄町のひめゆり通りに面したところにあるバーで、「ステレオ」と言います。店内は、古いレコードとアニメのキャラクターで埋め尽くされ、マニアにはたまらない空間でしょう。ジャズバーで、何千枚もジャズのアルバムを揃えたところは有りますが、アニメソングや歌謡曲、さらにはフォーク、ポップスなど、古い物なら何でも集めているような店は始めてです。私はリクエストで、山下達郎の初期のころのシングル盤をかけてもらいました。
那覇の栄町は、面白いです。初めての人はちょっと怖いでしょうが、入ってみる価値はありますから、勇気を出していって見ましょう。
それでは、使用楽曲のご紹介。